親しい人がケガや病気などで入院した際に、お見舞いの気持ちとして包む『お見舞金』。
ですが、このお金を包む際に、新札と旧札、どちらを包めばいいか迷った事はありませんか?
今回はそんな方やこれからお見舞金を渡しに行くかもしれない人の為に、お見舞金についての情報をお届けしたいと思います。
この記事を読んで、疑問を一気に晴らしちゃいましょう!
それでは早速参りますよ!!
お見舞金には新札?旧札?祝儀袋にはどちらをつつむのが一般的?
弔事には旧札を使うのがマナー
お見舞いの際に持っていくお金は、できるだけ旧札を選ぶようにするのがマナーであるとされています。
なぜそうなるのかと言うと、入院などは多くの人にとって急な出来事で、新札を用意するのは銀行などで事前準備が必要な事もある為、「俺がこんな風になるのを見越して準備してたのか」「まるで私にこうなって欲しかったみたいね」と受け取られてしまいかねないから、というのが理由です。
この為、お見舞いに限らず、お葬式や告別式など、弔事の際に包むお金を選ぶ際には、旧札を選ぶようにするとよいでしょう。
逆に、結婚式や入学祝などでお金を包む場合はこの逆で、新しいことに対して、という意味もあって新札を包むのがマナーとされています。
旧札を選ぶ際の注意点
お見舞金は、あくまで相手に渡す為のお金ですので、旧札であると同時に、ある程度綺麗な物を選ぶようにしましょう。
あまり汚れていたり、ボロボロなものというのは却って印象を悪くしかねません。
綺麗な旧札がない場合は、新札を一度折り曲げ、使用されたお金と印象付けるのも手です。
お見舞金の入れ方は?お札はどちら向きで入れるのが正しい?
お見舞金の入れ方にも弔事と慶事とで別れる
実際にお見舞金を祝儀袋に入れる際、意外と重要なのが『お札を入れる向き』。
実はこれも弔事と慶事とで別れていて、弔事の場合は顔を下向きに、慶事の場合は顔を上向きに入れるのがマナーであるとされています。
では入院時はどちらなのか
入院が弔事と慶事のどちらに含まれるかと言えば、基本的には弔事である、と考えるのが正しいようです。
ですので、お札は下向きに入れるようにしましょう。
ただし、妊娠や出産の為に入院する場合など、喜ばしい事に対してならばそれは慶事でしょうし、病状やケガの様子が快気しつつあるというのであれば、やはりそれは喜ばしい事となります。
このような時に「お悔やみ申し上げます」という趣旨となる、弔事の渡し方をしていい物かと考えると、確かにそれでは問題になりそうな気もしてきます。
ですので、渡す際にそれが祝意によるものであるのか、それとも、相手を慰労する為のものであるのかによって、お札の入れ方は変わってくるもの、と考えるといいのではないでしょうか。
ただし、妊娠や出産の場合でしたら『出産祝い』、病状やケガの快気ならば『快気祝い』という形で、祝儀として別途包む事になりますので、これらの意図の場合は、無理にお見舞金として用意する必要もないのかもしれません。
お見舞金を有志一同で贈る場合!祝儀袋の表の書き方はどうする?
お見舞金の表書きはどうすればいいのだろうか?
お見舞金を包む場合、祝儀袋の表には、『御見舞』と書きましょう。
これだけでOKです。
お見舞金にはのしのついていないものを選ぶ
その人の入院が弔事でしたら、お見舞金を包む祝儀袋も、不祝儀となるようなものを選ぶようにしましょう。
こういったものにはのしはつけず、水引も『結び切り』か、『あわじ結び(アワビ結び)』という水引のものを選びましょう。
結び切りとあわじ結び、のしの意味
結び切りとあわじ結びは、水引の中でも、「繰り返さぬように」「一度きりで終わるように」という意味合いがあります。
この為、入院や葬儀などよくない事に対し、「こんな事はこれきりで終わるように」という願いも込めて、これらが使われるのです。
また、のしは『アワビ』を示すもので、古来、お祝い事にアワビが欠かせなかったことから、慶事の象徴として、祝儀袋に本物の代わりに付けられています。
この為、その入院が喜ばしいことでなければ、のしのついた祝儀袋を使用するのは避けた方が良いでしょう。
お見舞金について調べてみた感想とまとめなどを
実際に用意して見ないと意外と疑問に湧きにくいのですが、新札と旧札どっちにしたらいいのか、その時になってみると結構気になるんですよね。
これに限らず、お金を用意する出来事というのは、弔事も慶事も数多くあり、その意図も考えれば、新札にすべきか旧札にすべきか、顔を上にすべきか下にすべきか、というのが解ってくると思います。
基本的には『お悔やみ申し上げます』という意図なら旧札で下向き、祝意や前向きな気持ちを意図してのものなら新札で上向き、というのが分かりやすい分け方と言えるかもしれません。
どうかこの記事を読んだ方が、いざお見舞金を包む際に迷うことなく判別できますように。