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知らないままではヤバイ!?リスペクトの意味は何?正しい使い方してる

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皆さんは、『リスペクト』という言葉をご存知でしょうか?

よくテレビなどで、若い人が目上の人やすごい人の名前を挙げて、

あの人をリスペクトしてます
○○さんリスペクトです!

といった感じに使われている事が多いのですが、

では、そのリスペクトの意味ってご存知でしょうか?

意味を聞かれると「なんとなくは解るけど正確には……」という方も多いのではないかと思われます。

ですがご安心ください。

今回はそんな「ニュアンスでは解るけど意味を聞かれると……」という方のために、

リスペクトという言葉の意味と、正しい使い方について、解りやすく紹介していきたいと思います。

この記事を読めば、どういう場面でどういった意味で使えばいいのか、会話の中でも問題なく使えるようになると思いますよ。

それでは早速参りましょう!!

リスペクトっていつから使われるようになったの?どんな意味で使うのが日本語での使い方?

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実は2000年ごろからラップで使い始めた

日本で使われ始めたのは2000年前後。

ラップ』で気持ちや主張を表現する、MC(ラッパー)達が使い始めたと言われています。

ラップはアメリカから世界に広まった音楽で、この為日本のMC達も日本語のみならず英単語を用いる事が多く、海外で使われているものと同一の意味合いで、他の言葉同様にリスペクトが使われていたようです

ただし、この時点ではリスペクトという言葉そのものは、一般ではあまり広まらず、一つの表現として使われていただけに留まっていたようです。

2008年ごろから一般でも流行し始めた

日本でリスペクトという言葉が本格的に流行り始めたのは、2008年にサッカーワールドカップが日本で行われたのがきっかけです。

日本サッカー協会とJリーグが共同して始めた『リスペクト・プロジェクト』という取り組みが元になったと言われているのです。

この際に、相手に対しての尊敬だけでなく、異なる価値観にも理解を示し、態度で表していく事を一言で表す言葉が日本にはなかったため、敢えてリスペクトという言葉をそのまま組み込んだのだとか。

この事から、日本においてのリスペクトは『相手への尊敬』と共に、『相手の事を理解し態度として表現する』という意味で使われるようになったようです。

では今の日本ではどのように使われているのか

今現在、日本でリスペクトは、尊敬を表す言葉であると同時に、心服・心酔している事を表現する言葉であるとされています

こういった意味合いから「○○さんをリスペクトしています」といった使い方がされる場合もあります。

また、創作の場においては、特定の相手に対しての尊敬や敬意を抱き、影響を受けながらも、あくまで独自に作品を創作した際に使われる事があります

ただし、それとは別に、『相手に対しての上辺だけの尊敬』『作品をパクる事の免罪符』といった意味合いでリスペクトが使われる事もあり、こういった事をしている人も、批判を避けるために「○○さんの作品をリスペクトしてまーす」などと語る事もあります。

なので、どういった意味でのリスペクトなのかは、きちんと見極めなくてはなりません。

知らないとヤバイ!リスペクトの本来の意味!英語の意味をチェック!

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英語では少し意味合いが違う

上の見出しでも紹介したようにリスペクトという言葉は、日本では『相手への尊敬と理解したという態度の表現』を一言で表す為の意味合いで広まった為、実際の英語の意味合いとは少し違ったものとなっています。

本来のリスペクトの意味とは?

英語圏では、例えば「○○さんをリスペクトします」と英語で言った際に、日本の様に尊敬を表す場合もあれば、敬意を表す事もあり、更には相手を尊重する、といった意味合いで使われる事もあります。

貴方の意見を尊重しますよ」といった際にもリスペクトが使われるのです。

リスペクトとオマージュ!2つの言葉の意味や使い方には違いがある?!

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オマージュとは何なのだろうか?

オマージュとは、芸術などの創作の場において相手に対しての敬意と称賛を抱き、元の作品を流用したりせず、あくまで独自表現で創作された物を、オマージュと呼ぶ事があります

尊敬する作家や作品に影響を受けて、似たような作品を創作する事を指す用語である。しばしば「リスペクト」(尊敬、敬意)と同義に用いられる。

リスペクトとオマージュの違いとは?

実は、オマージュとリスペクトは、意味合い的には大差ないのですが、オマージュはフランス語、リスペクトは英語を元とした言葉で、オマージュが主に創作の場で使われる言葉なのに対し、リスペクトは創作の場に限らず、スポーツや音楽、日常会話など様々な場で使われる言葉である、という点が相違点と言えそうです。

リスペクトについて調べてみたまとめと感想などを

リスペクトがサッカーが元で広まった、というのはちょっと意外でしたね。

ラップで『ディスる』などの言葉と共に、時間をかけて広まったのかと思いましたが、それだけではなかったという。

創作の場においても尊敬できる熟達者や天才というものはいて、そういう人に影響を受けながら、なんとかして自分なりの最高の作品を作ろうとするのですが、そういった本当の意味で他者をリスペクトしている人にとっては、上辺だけのリスペクトを騙る人達は、なんとも難しい存在なのではないでしょうか。

どうせなら気持ちよくリスペクトして、良い作品を作りたいものです。

どうかこの記事を読んだ方が、リスペクトできる素敵な何かと出会えますように。

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