乗り物酔い 生活

乗り物酔いは三半規管が関係していた!その仕組みと解決法を解説!

多くの人が悩んだ経験のある『乗り物酔い』。

子供の頃からどうしても乗り物だけは……

いつまで経っても乗り物酔いが治らないんだよなあ

そういう方もいらっしゃると思います。

そんな貴方に必見!乗り物酔いの原因と、その解決法をここで紹介します!

乗り物酔いが気になる方は是非見ていってくださいね!!

乗り物酔いは三半規管が弱いから?!三半規管と乗り物酔いの関係とは?

耳の中、『内耳(ないじ)』と呼ばれる部分には、人の平こう感覚に関わる、三半規管と呼ばれる器官が備わっています。

三半規管には『リンパ液』と呼ばれる液体が入っていて、これが流れる事によって脳へと信号が送られ身体が回転したりするのを感じ取るのです。

この三半規管、中のリンパ液は慣性の影響を受ける為、

例えば頭をくるくる回した後、ぴたっと止まると、頭が動くのは止まってるはずなのに目が回ってしまいますよね。

このように、実際の動きと中のリンパ液の流れとが噛み合わないと、脳への信号が実際の動きとズレてしまい、これが元で乗り物酔いの症状が出てしまうようなのです。

耳の中に液体が収まってる事も驚きですが、これによって脳へ信号が送られている事、乗り物酔いの原因にもなっているというのはビックリですね!

三半規管の機能は大人になるにつれ鍛えられますが、人によっては運動やスポーツ経験の不足などが原因で、これがあまり鍛えられない事もあるのだとか。

当然、機能が低いままでは脳への信号もズレやすくなりますので、大人になっても乗り物酔いになる方は、これが原因なのかも……?

三半規管とは違うけれども……

内耳には他にも『耳石器(じせきき)』と呼ばれる器官があります。

こちらは平こう砂と呼ばれる結晶状の炭酸カルシウムが入っていて、これが動く事で身体の直線方向の動きを脳が認識しているのだとか。

三半規管のリンパ液といい、耳の中にはいろんなものが入っているんですねえ。

こちらもやはり乗り物酔いに関係する器官で、三半規管同様に揺れやスピードなどの情報とのズレが原因で、乗り物酔いの症状が発症してしまう事もあるのだとか。

そう考えると、耳って聞く以外の色んな働きを持った器官なんですねえ。なんとも奥深い……

乗り物酔いには自律神経が関係していた!?

ここまでの記事で、『乗り物酔いに三半規管が関係している』というのはもうお分かりですね。

それでは、ここからはもう少し細かく、『乗り物酔いのメカニズム』を解説していきましょう。

このメカニズムを理解すれば、乗り物酔いはもう怖くないですよ!

人はまず、内耳(ないじ)で平こう感覚を保つ

これは一つ上の見出しでも紹介しましたが、人は内耳の中の『三半規管』や『耳石器』といった器官によって、自分の身体の平こう感覚を保っています

乗り物に乗っている時もこれはちゃんと働いていて、

例えばバスが急カーブを走っていても身体はまっすぐになるように、これらの器官が脳へと信号を送っているのです。

実際の位置は目で認識していて、筋肉がそれに合わせて動く

このように脳へと送られた信号とは別に、実際に目で見る事で視覚からの情報が脳へと送られこれらの情報を元に脳が判断し、筋肉が動いて姿勢を制御します。

突然の急ブレーキなどで身体が大きく揺れてしまうのは、この信号を大きく超えた揺れが発生した為に脳の対処が追い付かず、平こう感覚が保てなくなる為です。

何度も揺れたりスピードが不規則だと、脳の予測とズレる

ここからが乗り物酔いのメカニズム

内耳と視覚が脳へ情報を送る際、頻繁に揺れたり不規則なスピードで乗り物が走ったりすると、

『こういう風に揺れるだろうからこう動いて姿勢を保とう』

という脳の予測がズレてしまいます。

この『現実に受ける揺れと脳の予測とのズレ』がストレスとなり、今度は『自律神経』が乱れていきます。

自律神経』は体中の様々な器官の働きを助ける神経ですが、これが乱れる事によってそれらの器官の働きも乱れてしまいそれが元になって吐き気や頭痛、冷や汗などの症状が起こるのです。

このようなメカニズムで発症するので、実際に乗り物に乗っていなくても、同じような状況になる環境、

例えば3D映画を見ていたり、大きく頭を揺さぶったりしても、人によっては同じような症状が出てしまう事があります。

これが、乗り物酔いのメカニズム。まさか乗り物に乗らなくてもなってしまうとは……

同じ『酔い』でも酒に酔ったのとは違う……?

このように乗り物酔いは、自律神経が乱れる事で症状がでてしまう事を指すのですが、お酒に酔っても、やはり気持ち悪くなったり頭痛がしたりしますね。

お酒に酔った場合はアルコールが影響する為、厳密には乗り物酔いとは全く違う症状なのですが、過度にお酒に酔う事でもやはり自律神経が乱れるので、乗り物酔いの症状が悪化する事はあります。

この為、旅行などで調子に乗ってお酒を飲み過ぎてしまうと、普段酔わない人でも乗り物酔いになってしまう事もあり、お酒の酔いと重なって二重に苦しむ事も……

仲間や家族との長距離移動だとテンションが上がってしまいますが、お酒を飲むのは目的地についてからにした方が良さそうですよ?

乗り物酔いを克服するなら三半規管を強くしよう?!三半規管の鍛え方

では今度は、『どのようにしたら乗り物酔いを抑えられるのか』を考えてみましょう。

一番手っ取り早いのは酔い止め薬を飲む事ですが、ここではそれとは別の解決方法を紹介したいと思います。

三半規管を鍛えよう

三半規管は、簡単な運動の繰り返しによって刺激され、その機能を鍛えていくことができるのです!

これを鍛える事によって乗り物酔いだけでなく、めまいや立ち眩みなども緩和できるという話ですので、是非やり方を覚えていってくださいね!

では、早速紹介します!

まずは誰にでもできる簡単な運動から

  • 後ろ向きに歩く
  • くるりと回転してぴた、と片足立ち
  • 目を瞑ってゆっくり歩く

これらの運動は、家の中の広めの部屋や邪魔なものが何もないグラウンドなど、極力安全な場所でやる事をお勧めします。

転倒してしまったり、他の人とぶつかつたりしてしまうと危険ですので、できる限り誰も居ない所でやるか、あるいは自分の動きを見てくれる人と一緒にやるといいでしょう。

簡単な物ばかりですが、慣れるまではスピードを出したりせず、 ゆっくりとやるように心がけるのも大事ですよ!

マット運動も三半規管を鍛えられる

体育館やスポーツジムなどでは、マットを利用した前転や後転などで三半規管を鍛える事ができます。

学校を卒業してしまうと使う機会も少ないですが、有効に活用できる環境にある方は、試してみるのもアリかも?

公園のブランコに乗ってるだけでも鍛えられる

実は、ブランコに乗って揺れてるだけでも三半規管は鍛えられます

ここまで読んでお気づきの方もいらっしゃるかもしれませんね。

どれも子供の頃やったなあ』と思いませんか!?そう、小学生くらいの子供が遊んだり授業で教わるものの多くが、この三半規管の強化に繋がっているのです!

大人になってブランコに乗るのはちょっと……』と思ってしまうかも知れませんが、お子様と一緒に乗ってみたり、友達と一緒におしゃべりしながら揺れてみると、案外楽しかったりするのです!

公園の遊具の意外な活用点、機会があったらお試しあれ!

三半規管は日常的に鍛えていこう

ここまでは『具体的に何をやれば鍛えられるか』というお話でしたが、三半規管の強化は、日常的にやってこそ効果が出るものです。

ですから、三半規管を鍛えようと思って一度に沢山運動しても、継続できなければその効果はその時だけのものに。

自分にあったペースで、自分にできる運動を日常に取り入れるのが継続のコツですよ!

そういう意味では、部屋の中でできる最初の三つはかなりお勧め。是非継続してチャレンジしてみてくださいね!!

まとめ

乗り物酔いと三半規管について調べてみると、耳の中でリンパ液が流れるようになってるとか、脳が混乱して乗り物酔いになるとか、ストレスが元で自律神経が乱れて
吐き気などの症状が出る
とか、色々とそれまで知らなかったことが沢山情報として出てきて、結構驚かされることが多かったです。

ですが、こうしてみてみると案外、乗り物酔いは単純な原因で発生しているものだと解ります。

その原因とメカニズム、更に三半規管の鍛え方まで知った貴方には、もう怖くはないのではないでしょうか?

どうぞ悩ましい乗り物酔いを克服し、楽しい日々を送れますように。

素敵な乗り物ライフを!!

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