春は春の嵐、夏は梅雨、秋は秋雨前線、
冬は氷雨(ひさめ)と、
季節ごとに辛い雨、大変な雨があるのですが、
そんな中で必ずといっていいほど耳にするのが、
『降水量』という言葉。
天気予報などでもよく聞くので、
誰もがなんとなく知っている単語だと思うのですが、
「具体的にどんな意味なのか」というのは、
案外知らない方も多いのではないかと思われます。
そこで、今回は降水量についてのあれやこれやを、
分かりやすく紹介していきたいと思います。
こういう雑学系の知識って、ただ知ってるだけでも便利ですが、
人に話せるのが魅力的ですよね。
この記事で降水量について詳しくなって、
暇な時の雑談にでも活かしていただければと思います。
それでは早速始めますよ!!
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意外に知らない降水量の意味とは?
降水量の単位がミリなのは何故?
☆降水量とは一体何なのか☆
天気予報などでよく聞く『降水量』。
まずはこれについて説明させていただきます。
『降水量』とは、大気中の水分が、
雨や氷、雪といった形になって地表に落ちた量の事を指します。
つまり、雨という形だけでなく、ヒョウや雪が降る場合も、
降水量という形で測られる訳です。
降った雨の量ではなく、
降った水の量という感じで考えればわかりやすいかも知れません。
降水量を測る際は、
各地の雨量計の中に雨、雪、ヒョウ、アラレなどが入った際、
その体積を合計したものがその地域の降水量として記録されます。
雪やヒョウなどはそのままでは測れないので、
溶かす事で降水量として観測している模様。
☆降水量の単位にmmが使われている理由とは☆
降水量を示す『mm(ミリメートル)』。
これは、
『降った雨がそのまま流れずに留まった場合に溜まる深さ』
を表す為、長さを示す『mm』を採用しているようです。
例えば「1時間で30mmの降水量」であるなら、
『雨が流れずに溜まった場合、1時間で水深30mmになる』
という意味になります。
勿論地形によって大きく変わりますが、
目安としてこういった量の『水』が降っているという事で、
とても解りやすく、
その地域の降水量を伝える事ができている訳です。
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☆実は誰でもできる降水量観測☆
筒状の容器など、
開口部から底面までの面積が同じものを用意し、
平らな場所に設置し、
決めた時間ごとに溜まった雨水などを物差しで測る事で、
簡易的に降水量を測る事が出来ます。
気象庁などでは、
ペットボトルを使った雨量計の作成方法を紹介しているようです。
興味がある方は調べてみるとお手軽に降水量を調べられるかも!?
降水量が1時間当たり10mmなら!
雨の降る強さの程度はどれくらい?
☆降水量による雨の強さの区分☆
ここまでで、
降水量とは何なのかや単位について説明しましたが、
今度は
『どの程度降ったらどの程度の強さなのか』
を説明したいと思います。
ここでは分かり説明する為に、
『1時間辺りの降水量』と
『降水量別の強さの傾向』を表にしてみました。
1時間辺りの降水量 | 降水量別の強さの傾向 |
5~10mm | 地面に水たまりができる程度 『普通の雨』 |
10~20mm | 地面一面に水たまりができる 声が聞こえにくくなる 『強い雨』 |
20~30mm | ドシャ降り 傘では防げない 『激しい雨』 |
30~50mm | バケツを ひっくり返したような強い雨 『非常に激しい雨』 |
50mm以上 | 滝のような雨 水しぶきで周囲が白くなる 『猛烈な雨』 |
大体このような感じになります。
例えば1時間辺りに10mmの雨が降った場合、
雨の強さは『普通の雨』程度、
ちょっと大きめの水たまりができるくらいであると言えます。
しとしと雨!降水量目安は0.5mmでも降らなかったことになる?!
☆0.5mmは小雨程度の雨☆
天気分類では、1mm未満の降水量の場合、
天気予報などでは『霧雨』という扱いをします。
傘を差さずともあまり濡れる事のない、
1時間以上降り続いても
ほとんど水たまりにならないような雨なら、
通常の『雨』としては扱われないという事ですね。
霧雨も雨の一種ではありますが、
気象庁によれば、
天気予報などでは『雷雨』や『夕立』のように、
普通の『雨』とは区別して使われる用語なのだとか。
雨なのに雨じゃない、というと哲学的ですが、
雨も雨で色々な種類があるようで、
調べてみるとその多さに驚かされます。
興味がある方は調べてみると、
いい暇つぶし兼話のタネになるかも?
案外楽しいものですよ!?
降水量と降雨量、降雪量と積雪量の違いとはなんだろう?
☆意外と混乱する用語の説明☆
天気予報などでよく聞く用語の中に、
『降水量』と『降雨量』、
『降雪量』と『積雪量』といったものがあります。
これらはそれぞれ明確に違う意味を持つものなのですが、
折角なのでそれもここで紹介していきたいと思います。
☆降水量と降雨量の違い☆
降水量は『その時に降った水の量』というのはもうご存知ですね?
雨も雪もヒョウも……といった具合に、
あらゆる水が降った量を示すのが『降水量』。
それに対して『降雨量』は、
『その時に降った雨の量』を示します。
その名の通り、といった感じですね。
この為、雪が多い土地などでは
降水量は高いけど降雨量が低いといった感じに、
それぞれの数字にズレが生じる事もあります。
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☆降雪量と積雪量の違い☆
降雪量に関しても、降雨量と同じことが言えます。
つまり、『その時に降った雪の量』を示すのが降雪量です。
これに対し、
積雪量は『その時に地表に積もった雪の量』を示します。
積雪量は降水量と異なり、気温や地表の温度などに左右される為、
雨量計ではなく『積雪計』によって計られます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
結構天気予報で使われる用語について、
詳しくなった気がしませんか?
何も知らないと
漠然と聞き流しているだけになったりしますが、
意味を知っていると
『なるほどこれくらいの強さ降るのか』と、
大体の雨の強さやなんかがイメージしやすくなるかと思われます。
これって結構大事ですよね。
知らないままだと、
『10mmの雨』なんて言われても想像つきにくいですが、
『普通の強さの雨』と知っていれば、
『そのままでは濡れる雨』とイメージして、
対策として傘を持ち歩くくらいの事は出来る訳ですし。
こういった事を知識として吸収していくことで、
より毎日の生活が便利になっていくと思います。
今日からは、天気予報を見るのが楽しくなるかもしれませんよ?
早速明日の降水量を調べてみるといいでしょう。
それでは皆様、素晴らしき天気予報ライフを!!
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