生まれたばかりの子の、
一番最初のお祝い事と言えば『初節句』。
男の子なら
『端午の節句(子供の日)』がそうですが、
女の子なら『桃の節句(ひな祭り)』が
これに該当しますよね。
とてもおめでたいことで、
まずはこの時まで
我が子が無事に育ってくれたことを祝い、
これからの無病息災を願う大切な日なのですが、
こういう時に困ってしまうのが、
『内祝い』の内訳や『早生まれの子の初節句』。
今回はそんな中でも、
特に悩みがちな女の子の節句について、
色々と紹介していきたいと思います。
悩む親御さんも、
そんな親御さんと知り合いの方も、
是非これを見ていって、
役に立てていただければと思います。
それでは早速参りましょう!!
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初節句を迎える女の子!
両親に女の子の写真を贈るだけでも喜ばれる!?
☆初節句はお爺ちゃんお婆ちゃんにとっても大切な日☆
初節句は可愛い孫娘の晴れ舞台でもあるので、
双方の家のお爺ちゃんお婆ちゃんがこぞって集まり、
雛人形やら玩具やらを用意し、
盛大に祝ってくれるご家庭も多いのではないでしょうか。
そうでなくとも、
可愛い孫娘の成長を祝ってのものですので、
心待ちにしている方も多いと思います。
そんな特別な日ですので、
できればそれを祝ってくれるお返しとして、
何かしらお爺ちゃんお婆ちゃんにも
贈り物をしたいですよね。
☆初節句の贈り物として相応しい品々☆
この場合の贈り物は、
決して高い物である必要はありません。
例えば
お孫さんの写真が入ったメッセージカードや、
手形、足形の使われたキーホルダーなど、
比較的安価で作る事のできる、
プレゼントグッズを取り扱っているお店もあります。
また、最近では
メールなども大分扱いやすくなっています。
もしお爺ちゃんお婆ちゃんが
遠隔地にいてすぐに会えない場合、
パソコンや携帯、
スマホなどを扱えるようでしたら、
メールによって
娘さんの写真を沢山送ってあげるだけでも、
元気なのが伝われば、それこそが
一番のお返しと思ってもらえるかもしれません。
贈り物に対しての返礼は、
親族であれば気持ちが伝わる事が、
何よりも重要なのではないかと思います。
その他、
娘さんの名前が使われているお酒や食品、
名前入りの雑貨などを
贈る事で喜ばれる事もありますので、
迷った際にはこういったものを選んでみるのも
いいかもしれません。
☆もしお爺ちゃんお婆ちゃん以外から贈り物をされたら……☆
初節句の際、お祝いをしてくれるのは、
何もお爺ちゃんお婆ちゃんだけとは限りません。
地域にもよるでしょうが、
親族一堂総出で祝う地域や、
近隣の方も親しければ
祝ってくれる地域もあるのです。
そういった際に
お祝いしてくれた方に対してのお礼は、
食事会を開いて誘うか、あるいはお返し品として、
頂いた額の半額から三分の一程度の額の品を送るのが、
一般的な相場となっているようです。
ただ、「こうするのが正しい」と
決まっているものでもないので、
自分や相手の都合にある程度合わせて、
無理のない程度のお返しをするのが大切なようです。
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初節句の女の子のお祝いの仕方!
喜ばれる双方の親と囲むお祝いの会食
☆初節句のお祝いは、お爺ちゃんお婆ちゃんが喜ぶ会食を!!☆
待ち望んだ孫娘の大切な日、という事で、
お爺ちゃんお婆ちゃんも、
孫娘の顔を見たくてしかたないのではないでしょうか?
お祝いに色々送ってくれたり、
顔を見に来てくれたりするでしょうから、
そんな双方のご両親の為に、
会食を開くのもアリだと思います。
☆会食のポイント☆
双方のご両親を誘っての会食は、
それだけでも娘さんが喜ぶイベントになりますし、
双方のご両親にとっても、
可愛い孫娘と食事ができる素敵な時間となります。
それ自体がお祝いのお返しになりますので、
もしお返しに悩むようでしたら、
会食を開く事を提案してみてもいいかもしれません。
☆ただし、距離的な都合もあるので可能かどうか考えておく☆
ここでとても大切なのは、
双方のご両親がどこにお住まいなのか、
という点です。
例えばどちらも近隣にお住まいでしたら、
急な予定を入れてしまっても
なんとかなる事はあるでしょう。
ですが、もし片方ないし双方が、
新幹線や飛行機を使わなければこれないような、
遠方にお住いのようでしたら、
予定はきちんと考える必要があります。
折角会食の予定を作っても、
双方のご両親が集まる事が出来なければ
片手落ちというもの。
そうでなくとも、予定を入れる段階で、
招待する相手の予定を
聞いておく配慮をしておくといいでしょう。
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初節句を迎える女の子が早生まれなら?
お祝いは翌年3月でも大丈夫?!
☆実は地域によって差はあれど、明確な決まりごとはない☆
早生まれの子供の初節句をいつにするのか、
悩む親御さんもいらっしゃるかもしれません。
地域によっては
「こうすべき」というやり方もあるようですが、
実際にはこれは明確な決まりごとはなく、
その気になれば親御さんが
自分の都合に合わせてやってしまっても、
これといって問題は発生しないようです。
ですが、それだけではかえって
「それじゃどうしたらいいの?」
と迷ってしまうでしょうから、
よくあるケースとして、いくつか紹介していきたいと思います。
ケース1.早生まれの場合は翌年の節句を初節句とする
これは、生まれてから
21日以内に節句がきてしまう場合に、
その年ではなく、
翌年の節句を初節句とするというものです。
類似した例として、
『生後一月以内なら翌年に初節句』
というものもあります。
いずれにしても翌年に持ち越し、
という所は共通しています。
ケース2.生まれて最初に正月を迎えた後の節句が初節句
こちらは、一年の一番最初の節句となる、
『1月7日(人日の節句)』から数えて
最初の節句とする、というもの。
1月7日から数えての節句の為、
早生まれの場合でも、正月を経ていれば
その年のひな祭りに初節句となるようですが、
逆に1月8日以降に生まれた場合は、
翌年の1月7日を迎えなければ、
初節句を迎える事もできないようです。
ちょっと複雑ですね。
ケース3.お宮参りを済ませた後に迎えた節句が初節句
こちらは、生後31日ごろに行う
『お宮参り』を済ませなければ、
初節句を迎える事が出来ないという考えです。
これは、生まれてから30日ほどは、
子供はその土地の『産土神(うぶすながみ)』
のものであるという言い伝えから、
お宮参りを済ませなければ、
母親のものにはならない為、
初節句を行うべきではないという考えがあります。
あくまでその土地の信仰や宗教的な考え方の為、
気にしない人は
まったく気にしないかもしれませんが、
こういった考えは、
別の方向から見ると意外と的を射ていたりします。
これが、次の例となります。
ケース4.母親の産後の回復が済むまでは祝い事はしない
子供を産むというのは、
母体にとってもかなりの重労働で、
身体に掛かる負担も生半可なモノではありません。
この為、産後は母体の回復に
3週間ほど必要とするとされています。
これを『床上げ』と呼ぶのですが、
この床上げを済ませた後も、
母子がある程度の状態に落ち着くまでは、
お祝い事はしない方が良い、という考えがあるようです。
こういった経緯から、
一番最初の『21日以内にはやらない』
というケースや、
一つ上の『30日以内にはやらない』
というケースのように、
信仰上の都合と合わさって
広まったのではないかと思います。
とにかく、
不安定なうちは安定させる事を重視し、
お祝い事は落ち着いてから行う、
という事が大切なようです。
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☆どうしても迷うようなら双方のご両親に相談してみる☆
例えばそれが初めてのお子さんだとしたら、
早生まれの子供の節句に関して、
どうすればいいのか解らない事も多いと思います。
そういう時は、双方のご両親に相談すると、
いいアドバイスを頂けることもあるかもしれません。
また、その地域によっての
決まりのようなものもありますので、
それに合わせる意味でも、
一度相談してみるのは大切です。
迷ったらまず信頼できる人に聞くのです!!
因みに役所や人形屋さんなど、
その地域の節句に詳しい人に相談するのもアリだそうです。
まとめ
今回の記事を書くにあたって、
筆者も早生まれなので、
「この辺り自分の時はどうだったのかなあ」
と思ったのですが、
生憎と両親は
その辺りさっぱり忘れ去っていたようなので、
何の参考にもなりませんでした。
実際調べてみると、
初節句に関しては色々と情報が出てくるのですが、
地域によって全く違ったルールがあったり、
同じ地域でも家によってやり方が異なったりと、
かなり複雑な状況になっているようです。
これといった法則があるというよりは、
様々な地域別のやり方が、
交わる事によってどんどん複雑化し、
今のような状況になったのではないかと思うのですが、
結果、調べてみても
『地域差結構あるのでルールとかあまり気にしないでOK』
という適当極まりない結論に至ってしまいました。
なので、一番重要なのは、
互いのお家でどのようなルールでやっていたのか、
それを話し合う事なのではないかと思います。
例えば母方のお家では
早生まれは翌年というルールでやっていても、
父方の家では
早生まれはお宮参りを済ませてから
というルールだと、
やはりそこに食い違いが起こり、
それが元で双方の家の仲に亀裂が入る恐れすらあるのです。
ですので、その辺りのすり合わせはきちんとして、
どちらの家にとっても
問題にならないような着地点を見出すのも、
大切なことだと思います。
とはいえ、今の時代は
かなり家単位での考えが小さくなり、
親族や親戚といった関わりも薄くなりつつあります。
人によっては
「そんなの気にしなくてもいいよ!」
となるご家庭もあるでしょう。
それはそれで時代の流れというものですし、
筆者的にはアリなのではないかと思います。
子供の最初のお祝い事も、
時代に沿った祝い方をしていいのではないでしょうか。
どうぞこの記事を読んだ方が、
少しでも気楽な気持ちで
誰かの初節句を迎えられますように。
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