スーパー銭湯やスポーツジムをはじめ、昨今では大衆向けの施設にサウナが付いてくる事も結構増えていると思います。
通にお風呂に浸かるのもいいですが、なんといってもサウナは耐えて耐えて、耐えしのいだ後の水風呂がなんとも心地よい!!
……という方も多いのではないでしょうか?
ですが、とても残念なことに、サウナと水風呂を利用する事によって、体調に異変が起きてしまう方もいるようで、使い方次第では、危険な状態に陥ってしまうのが怖いところ。
今回は、そんなサウナと水風呂の効用と危険性について、紹介していきたいと思います。
ただただ危険とだけ言われても何が危険なのか分かりにくいですし、
この機会に覚えておくことで、リスクを避ける事もできると思います。
どうぞ気軽な気持ちで見ていってください。
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サウナと水風呂は使い方次第で健康促進
サウナを使う事による効能
まずサウナを使う事で得られる効果ですが、高温で温められ、全身の神経が刺激される為、自律神経、特に『交感神経』の働きが強くなるようです。
温まる事によって血行もよくなり冷え性や肩こりなど、血流の問題によって発生している問題が、緩和されたり改善されたりします。
また、全身へと血液がいきわたるようになりますので、その分全身の細胞に必要な栄養がいきわたりやすくなり、疲労回復やリラックス効果なども期待できます。
代謝も良くなるため、汗をかくことで汗腺の中の老廃物が排出され、脂肪の燃焼効率も上がるなど、これだけでもいいことづくめのように思えます。
サウナ後に水風呂に入る事による効能
サウナ後に水風呂に入る事による効能として、代表的なのが『副交感神経』が刺激される事。
暑いサウナだと『交感神経』が刺激されますが、水風呂の場合、逆に『副交感神経』が刺激され、高いリラックス効果を感じられるようになります。
ですので、サウナ後に限らず、仕事などで疲れた身体を休める際に水風呂に浸かるのは、疲労回復効率を高めるという面でとても有意義であると言えます。
また、一度サウナで高くなった体温が水風呂で下がる事で、体温を元に戻そうと『視床下部』が命令を下し、結果血管が収縮し、体温が上昇していきます。
これにより代謝と免疫力が上がる為、サウナと水風呂を有効活用する事で、病気に負けない強い身体を作り上げることができるようになります。
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サウナの後の水風呂でめまいを起こさない為には?
めまいは身体からの危険信号
上の見出しでは、サウナと水風呂の利用によるメリットを紹介しましたが、全くデメリットが存在しない訳ではありません。
サウナと水風呂を利用している際に特に起こりやすい異常として、『めまい』があります。
身体が温まった後に、急激に身体が冷えると血管が収縮します。
上の見出しで紹介した通り、サウナと水風呂ではこの落差によって健康を促進する事が出来る、とは紹介しましたが、だからといって何度も繰り返しサウナと水風呂を行き来すると、血管が何度も伸縮し、血圧が急激に変化する為、心臓や脳などの重要部位に負担がかかってしまいます。
これがめまいの原因。
もしサウナと水風呂を利用していてめまいがするようなら、ただちに利用をやめ、着替えて安全なところで休んでください。
めまいを予防するにはどうしたらいいだろうか?
めまいを予防するために重要なのは、体温が急激に上下するような環境を作らない事が第一です。
例えば、水風呂に入るにしても、いきなり肩までつかるような入り方はせず、片足ずつ水をかけていって、少しずつ慣らすように、ゆっくりと入るようにする事で、身体も少しずつ水温に慣れ、体内の変化もいくらかスローペースになります。
また、水風呂の後にサウナに入りたくなった場合は、すぐにサウナに向かうのではなく、一旦数分間休憩を挟み、身体を休ませてあげる事で、体内の状態がリセットされ、安全な状態で利用する事が出来るようになります。
暑さと冷たさの繰り返しで気持ちよくなれるのは解りますが、まずは身体をいたわる所から考えてあげてくださいね。
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こんな人はサウナを利用しない方が良い
心臓や脳に何らか異常を抱えている方
これはサウナに限らず普通のお風呂でも気を付けたいのですが、心臓や脳に何らかの疾患や異常を抱えている方は、その分だけ血管の変化による負担が強くなり易いので、サウナの利用は避けた方が良いでしょう。
ただ、近年の研究ですと、専門家の間では『サウナの利用はむしろ血圧を下げる効果がある』という意見もあり、適切に利用できるなら、そこまで問題がある訳ではないかもしれません。
有益な続報を期待したいところですね。
貧血持ちの方や体調不良な方、妊婦の方
こちらに該当する方は明確にサウナの利用は避けるべきです。
これらの状態ですと、体温や血圧の変化によって、思いもよらぬ負担が身体に掛かってしまう恐れがあります。
また、妊婦の方が特に危険なのは転倒。
突然のめまいによって足元がふらつき、お風呂場が滑る事もあってそのまま転倒してしまい、不幸なことになってしまうというリスクも考えられます。
そうでなくとも、お風呂場で転倒するというのはかなり危険ですので、こういった方々はサウナの利用は避けるようにしましょう。
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これもやらない方がいい!?意外と知られていないサウナの危険な使い方!
その1.サウナと水風呂のヘビーローテーション
サウナが日本国内で広まって50年以上経ちますが、文化としては根付いても、正しい使い方を知らず、かえって健康を害してしまう方も、ニュースなどでよく見かけます。
特に多いのが、『健康にいいから』という一面だけを見た思い込みで、ひたすらサウナと水風呂のローテーションを繰り返す方。
休憩の大切さは最初の見出しで紹介しましたが、これを挟まずに延々サウナと水風呂を繰り返せば、当然身体への負担は大きくなります。
また、サウナそのものは健康にはよくとも、室温差による急激な血圧の変化によって起こる『ヒートショック』などで倒れたり、そのまま亡くなってしまう方は多いですので、無理な利用は避けるようにしましょう。
その2.水だけを飲んで水分補給した気になる
これはスポーツでもよくある間違いですが、『汗を流した分だけ水を飲んで水分補給しよう』と考えてしまう方が多いようです。
ですが、汗によって流れるのは水分だけではなく、カリウムなどのミネラルも失われてしまいますので、水だけを摂取すると、どんどん体内のミネラルが薄まってしまい、脱水症状を引き起こしやすくなります。
水分補給を考えるなら、ただの水ではなく、スポーツドリンクを利用するようにしましょう。
その3.運動代わりにサウナ
これはスポーツジムなどのサウナで多いかもしれません。
サウナに入る事によって汗が流れますので、「これを続ければ運動せずに痩せられる」こう考えて長時間入る方、結構見受けられます。
ですが、専門家の間では『サウナは運動代わりにはならない』という意見が出ていて、実際脂肪燃焼率は向上するのですが、それはその後の運動の効果を跳ね上げさせるものであって、サウナによって脂肪を燃焼させられる訳ではないようです。
その為、運動の代わりに入るというのは意味がないだけでなく、入り方次第ではかえって健康を害する事にも繋がりかねません。
事前に『○分間入るようにしよう』と決めるのも危険です。
入る時間を前もって決めてしまうと、体調が悪くなったり、暑くて辛い状態になっているのに我慢してしまい、それが元で体調が崩れたり、異変が起きてしまうこともあるのです。
利用の際には柔軟に、辛くなったらすぐに出るようにしましょう。
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サウナのあれこれについて調べてみた感想などを
身体を動かした後のサウナって、気持ちいいんですよね。
筆者もスポーツジムに通っていた時期があって、定期的にサウナを利用していましたが、普通のお風呂では味わえない気持ちよさがありました。
体質的な問題で水風呂は使えませんでしたが、温度低めのシャワーを当てて、「うひゃー」ってなりながら熱を冷ます、あの瞬間がたまらなかったです。
ですが、繰り返し入っている人を見ると、「本当に大丈夫なのかな」と、ちょっと心配になりましたね。
テレビなんかだと有名人の方が結構サウナが元で倒れたりしていて、「あんまり長時間入ったりするのはよくないんだろうなあ」とはうっすら思っていましたし。
ただ、今回調べていて安心できたのは、『適切に使っていれば身体によく、悪いことはほとんどない』という点です。
体質や健康状態は勿論大いに関係するので、誰にでも、とは言えませんが、上手く活用する事によって、健康の維持に大いに役立てられる、そんな素敵な存在なのです。
どうかこの記事を読んだ方が、適切にサウナと水風呂を楽しめますように。
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