年の瀬になってくると、
それまで使っていたお守りを
どう処分すればよいのか迷ってしまう方が、
いらっしゃるのではないでしょうか?
ゴミ箱にポイするのは流石にちょっと……
という気もしますし、
でも返納という形にしても、
お寺と神社、どちらに持っていけばいいのか
迷ってしまいますよね。
今回はそんな貴方の為に、
必要のなくなったお守りをどう処分するのか、
処分するとしたらどこがいいのかなど、
色々と紹介していきたいと思います。
この記事を読めば、
年明けの初詣のついでに不要なお守りを処分し、
新しい気持ちで新年を迎えられますよ!
どうぞ気軽に読んでいってくださいね!!
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お守りの返納先は神社かお寺が基本!?
どちらのお守りか見分ける方法
☆お守りを返納する際に大切な事☆
お守りを返納する際にまず大切なのは、
『そのお守りが神社とお寺、どちらで授かったものか』
という事です。
例えば、お寺で授かったお守りを
神社に返納する事はできませんし、
逆に、神社で授かったものを
お寺に返納する事はできません。
また、神社であれば基本的には
どこの神社のお守りであっても、
返納する事が出来ると言われています。
ただし、神社でも心無い人が、
ゴミを一緒に捨てたりするなど、
マナーな違反の行為を繰り返すような場所では、
断り書きとして、
その神社で授かったお守り以外は、
返納する事ができない旨などが書かれている事もあります。
お寺に関しては、
一口にお寺と行っても宗派で分かれていますので、
宗派ごとのルールに則った返納方法をする必要があります。
どこのお寺でもお守りを扱っている訳ではなく、
また、どこのお寺にでも返せる訳ではないのです。
自分が授かったお守りが
どこのお寺のものであるかなど、
きちんと分かっておくようにしましょう。
基本的には神社のお守りもお寺のお守りも、
お守りの表側を確認すれば、
どこの神社、あるいはお寺のものであるかの
確認ができると思います。
どこで授かったものか忘れてしまった、
または、人から貰ったので解らない、
といった方は、
お守りの表側を確認するようにしましょう。
☆神社とお寺のお守りの違いはあるのだろうか?☆
お守りの表側に
それぞれの神社やお寺の名前が書かれている、
と紹介しましたが、
実はご利益がある事柄に関しては、
どちらもそれほど違いが無かったりします。
どちらも交通安全や厄除け、恋愛や子宝、
出世や家内安全など、
一般的に需要があると思われるお守りを扱っています。
神社とお寺のお守りの違いがあるとすれば、
それは『お守りそのものの在り方』にあると言えます。
神社のお守りは、
その神社が奉っている神様の分身をお守りに降ろし、
そのお守りを持つ事で
間接的に神様から力を分けていただき、
これをご利益とする、という考え方なのですが、
これがお寺のお守りとなると意味が全く異なり、
読経や焼香などの儀式が施されたもので、
つまり儀式を施した方の『祈り』を
お守りに込めている、という考え方になります。
神社のお守りのように、
神様の分身が入っている訳ではなく、
人の祈りが強く込められた代物なのです。
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お守りの返納は遠ければ郵送でもいい?
手紙を添えた方がいいの?
☆まずは相手方に確認してみよう☆
遠い場所にある神社やお寺にどうしても返納したい、
という方もいらっしゃるかもしれません。
神社もお寺も大きなところは
専用のサイトを持っている事もあり、
郵送受付をしているかどうかが
解るようになっている所もあります。
また、そういったサイトを持っていない所でも、
電話番号などを調べて事前に確認をする事で、
郵送で受け付けているか、
お焚き上げ料は必要なのかなど、
そのままでは解らない事も教えてくれると思います。
☆いずれにしても事前に電話連絡するのがマナー☆
郵送する際には、
必ず相手方の神社・お寺に電話連絡し、
郵送する旨を伝えてから送るようにしましょう。
何の連絡もなしに送るのはマナー違反です。
神社やお寺によっては受け付けてもらえない事もあります。
☆郵送する時はどうしたらいいのか☆
郵送する際には、お守りを封筒に入れ、
『お焚き上げ希望』と書き、
手紙などでお焚き上げをお願いする旨を
一筆添えるといいでしょう。
ここで大切なのは、
お焚き上げ料の扱いについてです。
現金は普通郵便では送る事が出来ません。
この為、お焚き上げ料の支払いに関しては、
現金書留を利用するか、
定額小為替や振り込みなどを活用する必要があります。
電話で聞いた際に
「お焚き上げ料は不要です」と言われた場合は、
無理に支払う必要はありません。
また「お気持ちで」とされた場合は、
お守りの値段と同等程度の額を送るようにすると、
マナーに則っていると言えそうです。
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お守りの処分の仕方!
近くの神社のどんど焼きに持って行っていい?
☆どんど焼きで焼くことができるのは神社のお守りだけ☆
どんど焼きとは、神様をお見送りする為に、
神様の宿った物品を焼く儀式ですので、
神社関係の物品であるなら焼く事は可能なようです。
ただし、ここで注意が必要なのが、
神社によっては
『ここで焼いていいのは正月飾りだけです』
『お守りは納付所にお納めください』
と注意書きされている事もありますので、
きちんと確認してから燃やすようにしましょう。
☆他に処分する方法はあるのだろうか?☆
実は、
返納やお焚き上げ、どんど焼き以外にも、
自分で処分する方法が存在します。
これは、
白い紙に包み、塩一つまみで清めて燃やす、
という方法で、
この方法ならば家を出ることなく、
お守りを処分する事が出来ます。
☆ゴミ箱に捨てるのはもっとも失礼な行為だが……☆
授かったのが神社にしろお寺にしろ、
神様や人の祈りの籠ったものを
ゴミ箱に粗雑に捨ててしまうのは、
酷くバチ当たりで最もやってはいけない行為とされています。
ですが、それはあくまで信仰上のお話。
「バチなんて信じてないから大丈夫」
「神様とか仏様とかどうでもいいから」
という方なら、無理に手間をかけず、
敢えて気軽にポイしてしまってもいいのかもしれません。
因みに、お守りそのものは、
雑に扱う事でご利益が失われると言われている為、
お守りのご利益が欲しくてお守りを授かるならば、
大切に扱いいつでも身近な場所に置くことが重要です。
机の中に入れっぱなしにしたり、
酷く汚れたり傷ついたりしてしまった場合も、
やはりご利益激減となるようなので、
信じている人は注意しましょうね。
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まとめ
今回調べていて筆者も初めて知ったのですが、
お寺って、宗派によって
お守りのあるなしって違ってくるんですね。
筆者がよく利用する地元のお寺なんかだと、
お守りは全然扱っていないのですが、
これが違う宗派なんかだと普通に扱っているんですよね。
神社とお寺の違いに関しては、
例えば除夜の鐘関係や初詣関係など、
様々な部分で役割が被っていて、
とてもややこしいことになっているんですよね。
お守りに関しても、
元々は神社が古来からやっていた事ですが、
江戸時代ごろからお寺もやるようになって、
それ以降どちらも扱うようになっている、
という形に。
おかげで、
神社とお寺とで区別がつかない人続出で、
調べてみないとよく解らない、
という事になったりするわけで。
宗教そのものが違うけれどやっている事は同じ、
というのはなかなか興味深く、
だからと喧嘩する訳でもなく
互いに住み分けているという、
とても面白い現象が発生している気がします。
どうかこの記事を読んだ方が、
正しくお守りを処分できますように。
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