精米機を使ったり、掃除しようとした際に、小さい虫がわいている事はありませんか?
これは米につく害虫なのですが、対処を知らないと何度も何度も虫がわいてきてしまったり、成虫になって様々な場所に卵を産み付けるようになってしまい、精米機やキッチンが虫だらけになってしまう事も。
今回はそんな米につく害虫の内、特に精米機の糠にわきやすい害虫の駆除と除去の方法について、紹介していきたいと思います。
『敵を知り己を知れば百戦危うからず』といいますし、知る事で予防できることも多いはずですので、どうぞご覧になっていってくださいませ。
それでは早速参りましょう!
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精米機に残った糠に小さい虫!糠にわいた虫駆除の手順と方法は?
米糠を好んで食べる害虫
精米機の糠によくわく害虫の例として、『ノシメマダラメイガ』という蛾がいます。
この蛾は、お米の糠や胚芽部分に卵を産み付け、卵から孵化した幼虫が糠を好んで食べるため、精米機の底にたまった糠などにわくことがあります。
また、この幼虫は米以外にも小麦粉などの粉や油脂成分を好む為、食品棚などのカップラーメンやインスタント袋麺、パスタやクッキー、チョコレートなどの存在をにおいで察知し、様々な食品にわく可能性があります。
幼虫の顎は強靭。対処法は堅い容器で密封する事!
この幼虫、驚異的なことに、紙袋やビニール袋程度なら食い破るほど顎の力が強く、きちんと密封していても、いつの間にか侵入を許してしまったりします。
この幼虫の侵入を防ぐためには、においと侵入経路の両方をシャットダウンする為、厚めのプラスチックケースなどに入れて保存する事。
そもそも卵が孵化するほど長く置いておかない事などが重要です。
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精米機を使った後の掃除方法は?精米後のお米と糠はどうすればいい?
精米機は常に綺麗に保とう☆
これは米につく害虫に共通の対処法ですが、精米機は常に清潔に保つようにしましょう。
特に今回紹介している『ノシメマダラメイガ』は糠が発生源になりやすいので、糠受けに残っている古い糠などは徹底的に除去しましょう。
定期的に拭き掃除をし、きちんと乾燥させれば、ひとまずは安心です。
精米後の米と糠は低温保存する
精米した時点で、糠や胚芽についている卵は除去されていますので、すぐ食べる分にはそのまま洗って食べれば問題ありません。
ですが、その状態のまま保存するなら、15度以下で湿度の低い場所に保管するようにすると、害虫がわきにくい環境となりますので、保管に適しています。
糠に関しては特に利用する訳ではないなら、すぐに密封して生ごみに出してしまうか、使うようなら低温低湿度の場所で密封して保管、あるいは家の外など、仮に虫がわいても困らない様な場所に保管するようにしましょう。
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玄米に虫がついたらどうすればいい?玄米の虫除けに効果的な方法は?
ノシメマダラメイガは玄米を白米にしてしまう
ノシメマダラメイガは、玄米に卵を産み付け、幼虫が糠や胚芽を食べてしまう為、食害にあったお米は白米になってしまいます。
玄米を食べたくて買った人にとって、これはショックですよね。
この被害を避けるために事前の段階で対策をとっておきましょう。この先手こそが重要なのです!
虫除けに役立つ意外な食品達
お米につく害虫は、共通して唐辛子やニンニク、ワサビなどの食材を忌避し、避けようとする性質があるとされています。
この為、これらの食材を精米機の中に入れる、保管場所に置いておくなどするだけで、ある程度の虫除け効果を期待することができるでしょう。
目安としては、乾燥させた唐辛子であれば5~10本程度、ニンニクならば一かけら~一個をばらしたもの、ワサビは粉わさびをティーパックなどの袋に入れる事で、3か月ほど持続して効果が出るとの事。
費用も安く済みますしお手軽に実行できますので、是非お試しあれ!
もしわいてしまったら……
虫除け食材による忌避効果も虚しく虫がわいてしまうようなら、精米機や保管場所が、虫の生育に好都合な環境である可能性があります。
一度綺麗に清掃し、環境をリセットする事で、虫の再発を防ぐこともできます。
成虫は見つけ次第駆除し、卵を産み付けられないようにする事も重要です。
また、家の外の、直射日光の当たらない明るく涼しい場所でお米を干す事で、明るさを嫌って幼虫が逃げ出しますので、これを活用する事である程度除去は可能になります。
最終的には水で洗う際に浮いてきたものを除去する、ピンセットなどで直接除去するなどになりますが、もし万一食べてしまっても、人体には特に害がないので、最悪の場合でも「虫食べちゃった、うぇー」といった感じに、嫌な気分になるくらいで済むので、どうかご安心を。
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精米機にわきやすい害虫について調べてみた感想などを
精米機を開けたら糠受けに虫が、というのはちょっとしたショッキングな光景ですよね。
筆者は子供の頃、袋に穴が開いた小麦粉の中から幼虫がこんにちわして、驚かされたことがあります。
でもその時母は特に驚いた様子もなく、「あらやだ」と適当に流してその小麦粉を使っていました。
食べても害がないから怖くない、という精神だそうで、お米に虫が混じっていても「安全な食べ物の証拠」と言われ、流されるように虫をどけて食べていた記憶があります。
実際、今に至るまで特に健康被害はない為、その時の母の考えはそれほど間違っていなかったのでしょうが、それでも、虫が混じっているというのは嫌なもの。
できれば避けたいですよね。ただ、必要以上に怖がるようなものではないという事さえ知れば、対策も冷静に取れると思いますので、どうか自分の状況にあった対策をとっていただければと思います。
どうかこの記事を読んだ方が、精米機や保管場所を虫わきのない、安全清潔な状態に保てますように。
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